
うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
私がこの世に生まれてからの音の記憶は
ひょっこりひょうたん島や、鉄腕アトムのテーマソングとともに始まるのだけれど
生まれて初めて音楽を聴いて、胸がつぶれそうになったのはもっと後。
心臓をまるでわし掴みされたようで、息苦しくなって目の前が真っ暗になった。
それが私の初めての音楽の記憶。
その曲は、ビートルズのカムトゥギャザーだった。
当時、うちには「チーム慶応・ザ・イソウロウ」という、
大学に行っているのかいないのか、雪が降ればやってきて
明けても暮れてもスキーをやっている学生がごろごろ、居た。
夕方になるとウチのバーに集い、お客様相手にスキー談義。
コーヒーと、煙草と、ウイスキーの匂いが立ち込めるそこは
私にとって、憧れの大人の世界だった。
その中で、下っ端の部類の三人組がいて
大きいオニーサンやオネーサンに、コドモ(私)のお守りを押し付けられ
宿題をやらされ、ゲレンデに付き合わされ、それでも季節になるとやってくる
彼らに会えるのがどんなに楽しみだったことか。
それぞれが大人になり、しばらく音信が途絶えていたのが
子育てや、仕事が少し落ち着いたこの頃、連絡が取れるようになり
このたび2/3が、奥様連れでやって来た。
「こーゆーことがあるから、宿屋はやめられない」といった人の
気持ちが少しわかった気がした。
それぞれの“いま”が、“あのとき”につながっている、
そんな嬉しさを、たっぷりと頂いて、
次から次へと私の音楽の記憶が甦る。
いつか3/3になるといいな、
そしたらBGMは、アビーロードとサンタナのブラックマジックウーマンです。
One and one and one is three
Come together right now over me.
風が吹くと桶屋が儲かる・・・
いえ、そうじゃなくって
ウチでは、
風が吹くと必要になる3点セット、
チリトリ・キャップ・長トング。
そう、
風が吹くと
栗が落ちる。
近所の小学生と、朝、必至の戦いで、急ぎ足で門までかけるかける。
あぁ、今日は勝ったぞ、まだ拾われていないのがいっぱい。
ガシッ
ほら、
今朝の収穫、こーんなに。
お次の道具は
これ。
栗を真っ二つに
シャッキーーーーン。
“道具”ってすごい、
無かったら、労力が倍以上かかるもん。
それもこれも、コレのため
秋の定番、
山栗のマロンシャンテリー♪
今季初のお目見えです。
“道具”があってこそ、出来るお味、
感謝していただきましょう。

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