うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
雨の気配もしないのに、
大きな声が聞こえてくる。
そう、
うちのMorry、無事ご帰還。
でも、やっぱり姿は見えない。
かすかに水面が揺れるのは、風?
それとも、
先日からシャチョーが何回か買ってきている50円金魚?
いえいえ、やっぱりMorryでしょう。
緑が色濃くなってくる高原の、梅雨の季節ももう間近。
板さーーん、竹の子、アタマ落としてー。
アライちゃーん、大きい鍋用意してー。
あ、米屋さんにでんわ電話。
「スイマセン、ヌカ、くださーい。
え、
どれだけって・・・
ん~~~っと、竹の子10本分!
そうそう、ボールに一杯くらい。」
宮原さーーん、米屋さん行ってきてーー。
蓋はどこーー?
あっ、竹の子、浮いてきちゃった。
板さん板さん、どうするのーー?
え、金串?
あーーー、穴開けるのか、
そうすると浮かないのね。
あ、私、出かけなきゃいけないから、火見ておいてね。
で、
「だれだよ~、玄関に置いておいたの」
「若より先に持ってこなきゃダメですよ」
「あー、こんなにヌカ、まき散らしてる」
「鍋のまわりもひどいですよー」
「茹で上がったら見つかる前に剥いちゃっておけよ」
チューボーでのひそひそ話なんぞ、お見通しのワタシで・アール。