
うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
ボロボロだった薪小屋を直しました。
って、
ちがーーう!
今日のお題目はコチラ、
薪小屋の隣の通路で見つけたモノ。
見えますか?
わかりますか??
そう、
妙高の秋の味覚、ヤブタケ♬
足で踏まないように、そろりそろりと脇を歩き、
ザルを片手に、収穫です。
きれいに枯れ葉を払い、塩につけて虫を出し、
茄子と煮れば、酒のアテ、
味噌汁に入れれば、とろーりと舌をくすぐり、
お鍋に入れれば素晴らしい出汁になる。
明日のお天気予報は雨模様。
まだたくさん出ている小さなモノの
ほどよい収穫時を見極めるのが目下最大の任務でございます。
ザル持って近辺を歩いていると
シャチョーのBB弾に被弾しますので要注意。
ウチのブタムスメは、親の落としどころを知っている。
勤める会社の隣にある虎屋で
季節のスペシャリテが出ると、すかさずゲット。
この秋の贈り物は”ポムカルバドス”。
虎屋パリ店45周年記念の記念羊かんですって。
色々お声はあるけれど、ねっとりとした餡に
シャクシャクしたりんご感がちゃんとあり
果物の軽い味わいと、カルバドスの香りがマッチ。
何といってもパッケージが可愛い♡
すさまじい勢いで変化していると聞くパリ。
友人宅で過ごしたひと月を思い出す。
到着した翌日、
仕事に出かける友人がドアを閉める音を聞き
のこのこ起きだし、初めて一人で町に足を踏み出す。
ひとりぼっちで歩く、はじめての街で
コンコルド広場からほど近いところに虎屋を見つけた時の
何とも言えない嬉しさと、心にわき出す安心感。
ありがとう虎屋、とつぶやいたあの日のパリ。
羊かんを齧りながら、空を見上げると秋晴れ。
この空は世界につながっている。
新井で鳥坂葡萄を作っているみよちゃんは
葡萄仕事が一段落すると
「一年のご褒美に」と言って泊まりに来てくれる。
今回そのみよちゃんが持ってきてくださったお土産が
まるで、山からの贈り物のように、あまりに素敵で、
言葉もなく受け取った。
「もう本当に最後で、葡萄棚を整理しながら、それでもと思って採ってきた」
と言って大切そうに抱えてきた箱には
今とったばかりのような葡萄の葉。
その葉を開けば
色とりどりの、宝石のような葡萄たち。
世の中には溢れるほど、高価できらびやかなお菓子や、
列に並ばないと手に入らないものが沢山あるだろうけれど
こんなに心のこもったものを頂いて、
胸がいっぱいになった。
ひと粒たりとも残さない、
そんな気持ちでいただく葡萄。
「来年も頑張るつもりです、よろしくお願いします」
という言葉に、思わず手を握りしめ
うんうん、と頷いた。
来年の、みよちゃんの鳥坂葡萄を楽しみにしながら
季節が巡るのが待ち遠しい。
10月の休館日は以下の日程です。
7日、8日
14日、15日
23日
27日
合わせて日帰り入浴も行っておりません、
ご了承くださいませ。
よろしくお願いいたします。
あちらこちらで熊の出没情報が入る昨今、
香嶽楼、もとい、S男ちゃんちの栗は豊作です。
朝から風が吹いた昨日は
笊を手にしたシャチョーの姿が
門の辺りを行ったり来たり。
本人曰く
「熊が来るといけないから」先に採るんだそうだ。
ぽとんぽとんと
落ちる栗のイガ攻撃をかわしつつ
笊をかかえ飛び跳ねている姿が、す~と消えるときは
お隣の境界線付近に潜り込み、
あちら側の栗を採取しているときに違いない。
「S男ちゃんが見てるよ~」とどこへともなく声をかけると
すすす~っと現れる。
今日明日が山場だそうです。
くれぐれも袋をもって香嶽楼近辺に現れないようにしてください。
シャチョーのBB弾が狙っています。
ギラギラとした夏の陽ざしが、ふっと和らぎ、
風の温度が変わるときがある。
あぁ、夏が終わる。
そんな日は、行ってしまう夏を想い、少しさみしくなるけれど
待ちわびた葡萄の匂いを、嬉しく思いだすときでも、ある。
鳥坂と書いて、とっさか、と読む土地で作る葡萄は
ひと房あるだけで部屋中にその匂いが充満するほど香り高く、
野性味の強い甘さをもち、力強い味が口中に広がる葡萄である。
葡萄の種類は翡翠色が美しいナイアガラと
黒味が強いヴァイオレット色のスチューベン。
私のお気に入りはナイアガラ。
そんな葡萄を作っている人は、どんどん少なくなり、
今や数えるほどになってしまったけれど
そんな中でも精力的に葡萄づくりをしてくれているのが
高橋さんちのみよちゃん。
線路わきの作業小屋で、
朝は9時から、夕方5時まで直売をも商っていて
店先に立つと、甘い香りに一瞬クラリとする。
今日も待ち人が3人。
丁寧に選別して箱に詰めていく美代ちゃんの手元をじっと見て
「1キロを3箱ね」と注文しては出来上がりを待っている。
ケータイ電話はあるけれど、作業に夢中になっていて出ないことが多い。
昨日、ふと付けたテレビで、葡萄の特集番組をやっていた。
何種類もの葡萄を掛け合わせ、何年も育て、出来上がった葡萄を
またいくつもの手順をかけて、より甘く、美しい葡萄を
作っていく人々と、その工程を追った番組だった。
そして、美しい色を出すために、
昼夜光りを当てられる機械を開発した、とのことだった。
一晩中光を浴びたその葡萄は、確かに美しく、大粒で、宝石のようだった。
スゴイでしょ、オイシソウでしょ、と笑う人たちと
試食して、わーオイシイ、と言っているキャスターたち。
大きいひと房が3000円くらいだという。
線路脇でみよちゃんは、
今年も何とか美味しいのができましたわ、
また女将さんところに行くのが楽しみで、今頑張って働くんです。
といって、ひまわりのように笑った。
みよちゃんの鳥坂ぶどう、今日は1kg1000円。
9月の休館日は以下の通りです。
8日 9日 18日
22日、23日、24日、25日
30日
9月からワンコイン入浴が復活いたしました。
ご利用可能時間は15時から19時です。
11月末までの実地になりますので、
夏の疲れを癒しに、是非お出かけくださいませ。

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