新潟 妙高高原 赤倉温泉 源泉掛け流し 香嶽楼

若女将のアボカド通信

アボカド通信

リラ

花への思い入れは、あまりないほうだと思う。

 

どちらかというと、葉の造詣を好み、

何かのモチーフにも、季節の楽しげな葉を使うが

ただひとつ、リラの花へは特別な思いがある。

 

松本でフレンチレストランを営む大叔父が

心から愛した花である。

 

ワイン・フランス料理・絵画・音楽、この世で彼が美しいと認めたものを

こよなく慈しみ、その楽しみや味わいをわたしに教えてくれた。

赤倉もそのお気に入りのひとつで、

「リラの花を植えなよ」

と、来るつど庭を眺めては言っていた。

 

気候や積雪で育てるのはむつかしい、と、言われたとおり

何度も折れ、痛めつけられた枝から、11もの蕾の房がついた。

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ライラック、と呼ばずに“リラの花”と呼んでいた彼の

照れくさそうな笑顔が、花と一緒に風に揺れた。

 

揺れる

1

 

 

2

 

3

うちの庭の木々と、

『水』

愛した人がいた。

ふとした瞬間に、想う、

この気持ちは、たぶん、生涯つづき、

気が緩むと、景色がぼやける。

 

水面と、気持ちが、揺れる朝、

大きく息をする。

 

今日も、元気に、丁寧に。

生命の力

もう、育てられんし、切ることにした。

あんたんとこの暖炉の薪に、してくれんかの。

と、

長野の自宅の庭で、りんごを育てていた

86歳の友人から電話があった。

 

もうすでに切り倒してあった木からは

緑の芽が出始めていた。

幹を池に入れてから4日目、

白い、可憐な花が咲いた。

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ごめんね、

でも、じいちゃん、自分でがんばって切ったんだよ。

暖かい炎にしてあげるからね、と、

切り口をさわったら、陽に照らされたそこは

私の手と同じくらい、暖かかった。

 

芽吹き

天気予報がはずれて、よい場合もある。

 

本日こどもの日、晴天。

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やっと、玄関先の木々に訪れた芽吹きは

これから、いっせいに春がやってくる前触れです。

GW終盤、風薫る五月の赤倉を、是非お訪ね下さい。

妙高の花

いま、妙高は花盛り。

いもり池の水芭蕉、山桜、キンレンカ、

蕗の塔やつくしまで、春の花が出揃って

それは見事な山の春。

で、

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またも、地元のお菓子ややまきんさんに無理をお願いして

『妙高の花』春バージョンを作っていただきました。

 

紫陽花の頃と違うのは、7つの彩り。

今回のものは華やかなオレンジ風味が仲間入り。

どうぞ、お土産におひとつ、

ドライブのお供におひとつ、

いかがでしょうか?

 

あ、

あんまり数がたくさん出来ないので、

なくなり次第終了です、お急ぎ下さい!

干し柿

ニッポンのドライフルーツ・干し柿。

大鹿村のおばちゃんたちは、冬の前の一仕事として

膨大な数の柿を剥き、そして、干す。

 

冷たい風に晒され、傾く西日に照らされ、

日に日に甘みをまし、白い粉をふき、出来上がったものは

自然の甘みとは思えぬくらい、まるで、蜜のよう。

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「ほら、これで今年は最後だよ」と、手のひらに乗せられたそれは

おばちゃんたちの、しわだらけだけど、ぽったりとした手と

同じ日なたの香りがした。

 

 

春の妖精

見渡す限りの雪原。

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いいえ、

ちゃーんと、春の妖精が訪れています。

 

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ほら、

こんなにたくさんの仲間をつれて。

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いもり池は、水芭蕉の見ごろを迎えました。

まだ、風は少し冷たいので、ショールなどをお持ちいただき、

是非、ゆっくりと池の周りをお散歩してください。

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あなたの心が軽くなって、いろんな思いが空へとんで行きますように。

雪の下から蕗の塔

雪がものすごい勢いできえていく。

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そして、そのキワから、追いかけっこするように

蕗の塔が顔をだす。

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山でも同じことが起こっていて、

それをウチの山賊、もとい、板前たちが、採ってくる。

(ほこりや排気ガス、農薬等がかからない、山のものしか使わないノダ)

 

アタマと茎に分けて、かたや蕗味噌、かたや甘辛煮、と

変幻自在。

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蕗の香りが当たり一面にただよい、

春の喜びに頬が緩み、甘い風に心が躍る。

 

今日も、元気に、丁寧に。

幸せな香り

常々思っていることだが、

どんなにおなかがいっぱいの時でも

パンと、コーヒーの香りは人を幸せにしてくれる。

 

朝一番で届いた段ボール箱から、幸せがあふれだしていた。

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いまのようなパンブームのはるか以前から、

粉に愛情こめてパン作りをしていた“PAIN de CONA”の

 

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だーい好きなカンパーニュ♪の詰め合わせ

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素敵なメッセージとともに、いただきます。

 

これから御到着のお客様を

とびっきりの笑顔でお迎えできますように。

 

松が峰・桜便り Ⅲ

暖かいなぁ~、

と、思っていたら

あっという間の、

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満開。

 

今までにないような残雪と桜の饗宴で、

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遠く見える山々は、まだたっぷりと雪を湛(たた)え、

桜色とのコントラストがそれは見事。

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ウチにお越しの際は、すこーし遠回りなさっても

是非、お立ち寄りになってからどうぞ♪

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