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若女将のアボカド通信

アーカイブ:2025年9月

金魚の受難

シャチョーの肩が怒りに震えている。

玄関前の池で、平和に暮らしていた金魚たちが

一夜にして姿を消した。

そして早朝、池の傍に立つサギを見つけたのだ。

 

金魚たちの楽園を奪われた怒りと悲しみに

シャチョー、一発奮起。

間髪入れず池に鳥害除けの網を張り、

鼻息も荒く、新しい命を池に放した。

 

いなくなってしまった金魚たちのご冥福を祈りながら、

すぃーっと泳ぎはじめた金魚たちに

平和と無事を誓うシャチョー・de・アール。

 

そして見つけた、シャチョーの本気。

みよちゃんの葡萄

ギラギラとした夏の陽ざしが、ふっと和らぎ、

風の温度が変わるときがある。

 

あぁ、夏が終わる。

 

そんな日は、行ってしまう夏を想い、少しさみしくなるけれど

待ちわびた葡萄の匂いを、嬉しく思いだすときでも、ある。

 

鳥坂と書いて、とっさか、と読む土地で作る葡萄は

ひと房あるだけで部屋中にその匂いが充満するほど香り高く、

野性味の強い甘さをもち、力強い味が口中に広がる葡萄である。

葡萄の種類は翡翠色が美しいナイアガラと

黒味が強いヴァイオレット色のスチューベン。

私のお気に入りはナイアガラ。

そんな葡萄を作っている人は、どんどん少なくなり、

今や数えるほどになってしまったけれど

そんな中でも精力的に葡萄づくりをしてくれているのが

高橋さんちのみよちゃん。

線路わきの作業小屋で、

朝は9時から、夕方5時まで直売をも商っていて

店先に立つと、甘い香りに一瞬クラリとする。

 

今日も待ち人が3人。

丁寧に選別して箱に詰めていく美代ちゃんの手元をじっと見て

「1キロを3箱ね」と注文しては出来上がりを待っている。

ケータイ電話はあるけれど、作業に夢中になっていて出ないことが多い。

昨日、ふと付けたテレビで、葡萄の特集番組をやっていた。

何種類もの葡萄を掛け合わせ、何年も育て、出来上がった葡萄を

またいくつもの手順をかけて、より甘く、美しい葡萄を

作っていく人々と、その工程を追った番組だった。

そして、美しい色を出すために、

昼夜光りを当てられる機械を開発した、とのことだった。

一晩中光を浴びたその葡萄は、確かに美しく、大粒で、宝石のようだった。

スゴイでしょ、オイシソウでしょ、と笑う人たちと

試食して、わーオイシイ、と言っているキャスターたち。

大きいひと房が3000円くらいだという。

 

線路脇でみよちゃんは、

今年も何とか美味しいのができましたわ、

また女将さんところに行くのが楽しみで、今頑張って働くんです。

といって、ひまわりのように笑った。

 

みよちゃんの鳥坂ぶどう、今日は1kg1000円。

 

9月の休館日とワンコイン入浴のご案内

9月の休館日は以下の通りです。

8日 9日 18日

22日、23日、24日、25日

30日

 

9月からワンコイン入浴が復活いたしました。

ご利用可能時間は15時から19時です。

11月末までの実地になりますので、

夏の疲れを癒しに、是非お出かけくださいませ。

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