うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
美人ぞろいといわれる新潟県の女将さんの中で
ダントツぴか一は、咲花温泉「望川閣」の園子女将。
しっとり和風のお美人さんで、優しそ~な物腰で
世の男性人をノックアウト。
HP探してもその姿は拝見できないところが残念ですが
中身はAB型のピリリ感も利かせ、ご一緒するのはとても楽しい。
で、
その園子ちゃんから届いたのは
麒麟山 大吟醸 『もみじ』。
この季節しか手に入らない貴重品を
「みえこさ~ん、出ましたよ~」と、お送りいただくのである。
ここ妙高の地酒ももちろん美味しいけれど、
ワタシ的一番は、これ。
今朝は妙高山も雪化粧、
着物姿の園子ちゃんを思い浮かべ、
今晩ゆっくりいただきましょうか。
先日出版された写真集が届いた。
70’HARAJUKU
この頃小学生だった私は、
大きな休みのたびに遊びに行っていた従妹の家から
ブタの貯金箱に貯めたお金を小さな鞄に入れ、
3歳年上の従妹と、キディランドに行くのが、なにより楽しみだった。
大きな買い物なんでできないから、
シールや、鉛筆や、ノートくらいだったけど
田舎の小学生には、ビル全体が、宝箱のようにキラキラ光っていた。
この写真集の後半の時代は、代ゼミ原宿校に通いながら
サーティンワン、ヘンリーアフリカ、バンブー、カフェドロペ、ゼストは
私たち仲間のお茶の間だった。
ケータイ電話がない時代、約束がなくても、どこかに行けば仲間に会えた。
卵の黄身色のシビックに乗る、かっこいいオネーさんや、
ビリヤードが上手な、長髪のオニーさんを横目に目ながら
いつか自分もあんなふうになれるのかしら、と
心ときめかせた時代。
期せずして、友人の若い頃の写真を見つけて
なぜか胸が詰まった。
私の体を、70年の風が、吹きぬけていった気がした。
秋の初めの週末に、元気を頂いた本でした。
しばらくは図書室に置かず、フロント前の火鉢のところに置いておきます、
どうぞ、お風呂上りに、手にとってご覧ください。