
うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
「これ、何のジャム?」
「グリーントマトです」
と、いう会話が、ここのところ朝食時によく聞こえる。
で、
再度ご紹介します。
急に寒くなって、赤く熟せず、積み残された翡翠色のトマトを
コンテナでたっぷり頂いたので、ジャムにしました。
トマト特有の青臭さは全く無く、爽やかな酸味、
ウチのほかのジャム同様、ことこと長時間は煮込みません。
中火と強火の調節をしながら、つきっきりで短時間で仕上げるのは
フレッシュ感を味わって欲しいから。
口に含むと、爽やかな、夏のなごりの風が吹き抜けます。
たっぷり作りましたので是非召し上がってみてください。
寒い寒い、といいながら
館内が慌しいのは
恒例の、野沢菜漬け。
今年のO野ちゃんの野沢菜は、ぱっきり・しゃっきり、のお美人さん。
先日の雪や霜にあったので、お味のほうも期待できます。
さぞや水が冷たいだろうと、お思いでしょうが
山水は夏は冷たく、冬は暖かく
お菜洗いには最適です。
お菜洗いは、オンナのお仕事、
外回りの整備は、オトコのお仕事。
なんだか楽しげに見えるけれど、バランスとるのが大変、らしい。
ワイワイ・ガヤガヤ、
お天気に恵まれた今年の野沢菜漬け、
赤倉一の美味しさですとも!
すべての作業が終わった後、
玄関先で揺れているのは、
忘れてなるものか、のオマケの蕪。
こちらは少~し干してからの漬け込みです。
今月中ごろには食べられますよ、
野沢菜目指していらしてください。
今朝早くに届いたエアメール、
遠くフロリダからの小包みで、差出人は先日お泊まりのMs.V。
封を開けたとたん、立ちのぼったいい香り、
心のこもったお礼状と、ご自身の扱っているコーヒーのパック、
しかも、ワタシの大好物のフレンチロースト。
一泊だけのご宿泊なのに、
自家製のドライマンゴーや、暖かなショールまでいただき、
そして今日また届いた、温かい言葉の詰まったお礼状と、香り高いコーヒー、
本当に、嬉しい朝になりました。
ご自宅には、たわわに実るマンゴーの木があるそうで
ご主人が手作りするドライマンゴーのお味は絶品でしたが
今回のお便りの住所は「Mango Avenue」、
なんて素敵な名前でしょう。
遥か遠くの暖かいフロリダの街並を想像して
幸せなコーヒータイムをいただきます。
冬の前の連休、
どうぞ皆さま、お楽しみ下さい。
40年以上、真夏の頃の一週間を除いて
毎日かかすことなく焚いてきた暖炉が
ファサードの部分欠落、耐熱煉瓦の破損等、
とうとう限界になりまして
修理をいたすことになりました。
灰がすべて取り除かれ、剥き身になった暖炉の
あまりの姿に、皆絶句。
よくぞ、ここまで働いてくれた。
職人さんの手で、
丁寧に補修。
昔のレンガだから、今のものとはサイズが合わず
随分手間暇をかけられて、ひとつひとつ重ねこんでいきます。
1週間の治療を終えて
無事、修復終了。
前面の煤汚れが気になるなぁ、とぼやいたら、
「これが暖炉の味です」と職人さん。
そうね、これが暖炉の年輪ね、と、そのままに。
冬将軍を待ちわびる今日この頃、
暖炉の薪は、暖かく燃えています。

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