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若女将のアボカド通信

アーカイブ:2012年5月12日

リラ

花への思い入れは、あまりないほうだと思う。

 

どちらかというと、葉の造詣を好み、

何かのモチーフにも、季節の楽しげな葉を使うが

ただひとつ、リラの花へは特別な思いがある。

 

松本でフレンチレストランを営む大叔父が

心から愛した花である。

 

ワイン・フランス料理・絵画・音楽、この世で彼が美しいと認めたものを

こよなく慈しみ、その楽しみや味わいをわたしに教えてくれた。

赤倉もそのお気に入りのひとつで、

「リラの花を植えなよ」

と、来るつど庭を眺めては言っていた。

 

気候や積雪で育てるのはむつかしい、と、言われたとおり

何度も折れ、痛めつけられた枝から、11もの蕾の房がついた。

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ライラック、と呼ばずに“リラの花”と呼んでいた彼の

照れくさそうな笑顔が、花と一緒に風に揺れた。

 

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