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若女将のアボカド通信

アーカイブ:2010年3月16日

クレソン

ウチの板前のTは、中ノ俣(ナカノマタと読む)という村の出身。

そこの田んぼで自生しているクレソン。 

クレソン 

一度だけ連れて行ってもらったそこは、まるで昔話そのまま。

かつて馬を飼っていたという土間に入ると、かすかに匂う土と草、

左手には、村の皆や親戚が集まったであろう、囲炉裏がきってある広間、

高い天井には、取り外された自在鍵の跡、

鴨居にはモノクロの祖父母たち・一族の写真が並ぶ。 

そこで今、2人っきりの生活をしている彼の両親の顔は

長年の田畑の世話で陽に焼かれ、深いしわにおおわれている。

私を迎えた日、しわの奥の瞳の穏やかさに、圧倒された。

 

彼らの田んぼは今、新幹線の支柱工事で水の危機にさらされている。

そこで自生しているクレソンを、
たびたびTは運んで来る。
    それは、中ノ股の、風と水の味がする。

 

クレソンとカッテージチーズのそばつゆあえ

Kuresonn

いたずらに和風にしたのではなく、目からウロコの美味しさ。

生では食べないうちの子たちも、モリモリ食す。

いくぞ、和歌山大学生

朝から霧がかかっていて、

正直コンディションは良くないけれど

今朝5時にご到着の”チーム和歌山大OM”ご一行様。

Wakayama2

 

元気に出発。

Wakayama

 

ウチの前の雪の坂は、積雪が減るごとに登頂が難しくなっていくのですが

何時間もバスに揺られたであろう、彼らの足取りにひるみは無し。

 

怪我などなさらぬよう、

楽しい一日をお過ごしになられますよう、

美味しいお昼ご飯を食べられますよう、

夕方の笑顔を見るまで、赤倉のハハは心配するのである。

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