うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
京都からいらっしゃるD様は
いつも素敵なお菓子をお持ちくださる。
京のモノはいちいち素敵、
包装紙だって、
開けると
これを開けると。またまたそこは
外は雪。
でも、こんな美しいお菓子と、
それにもまして、前日わざわざ買い物に出かけ、
それでなくても荷物の多いスキーの道具やウェアーで
きっと満杯だったお車の中にいれ、つぶさないようひざの上に載せての長旅、
大事に大事に持ってきてくださる、その気持ちに胸が一杯です。
親御さんより大きくなられたお兄ちゃまたちとのご滞在が
楽しくお過ごしいただけますように、精一杯努めさせていただきます。
いつか、彼らが新しい家族と訪れてくれる日を心待ちにするのも私にとっては大切なご褒美です。
ん、
あれに見えるは
寒いのに何してんですか?
シャチョーまで、何やってんの?
何このブラシ。
ナンか足元で動いてる・・・!
縄・・・・?
と、くれば
そう
このような地道な温泉お守りが不可欠です。
湯花がたっぷりのお湯は、すぐに詰まってしまいます。
穴が詰まるということは、浴槽に入る湯量が減るということに直結です。
日々、お客様に快適に自然の恵みの温泉を、マジリッけなしで提供できるよう
我ら香嶽楼温泉守り組、がんばります。
え、わたし・・・?
近くでセンス振りながら、ガンバレガンバレと
声かけてますともさっ!
ウチの板前のTは、中ノ俣(ナカノマタと読む)という村の出身。
そこの田んぼで自生しているクレソン。
一度だけ連れて行ってもらったそこは、まるで昔話そのまま。
かつて馬を飼っていたという土間に入ると、かすかに匂う土と草、
左手には、村の皆や親戚が集まったであろう、囲炉裏がきってある広間、
高い天井には、取り外された自在鍵の跡、
鴨居にはモノクロの祖父母たち・一族の写真が並ぶ。
そこで今、2人っきりの生活をしている彼の両親の顔は
長年の田畑の世話で陽に焼かれ、深いしわにおおわれている。
私を迎えた日、しわの奥の瞳の穏やかさに、圧倒された。
彼らの田んぼは今、新幹線の支柱工事で水の危機にさらされている。
そこで自生しているクレソンを、
たびたびTは運んで来る。
それは、中ノ股の、風と水の味がする。
クレソンとカッテージチーズのそばつゆあえ
いたずらに和風にしたのではなく、目からウロコの美味しさ。
生では食べないうちの子たちも、モリモリ食す。
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