新潟 妙高高原 赤倉温泉 源泉掛け流し 香嶽楼

若女将のアボカド通信

アーカイブ:2021年3月22日

里の春の気配

赤倉を出ること30分、

お恥ずかしながら初めて伺う地域の

妙高は、上小沢地区にあるそば処「大滝荘」さんに行ってきた。

 

女将会の勉強会という名目で、

美味しいお蕎麦ランチと、こびりセットを頂きながら

こちらの調理、運営をなさってる方々との意見交換会を

市役所農林課からのご提案で開催させていただいて

本日の運びとなりました。

 

鮎正宗酒造を通り過ぎ、

どんどんどんどん奥に行くと

棚田の向こうに集落が見えてきて

雪の道の行き止まりが大滝荘。

 

こちらの方言で、田んぼ仕事の合間にいただくおやつを

「こびり」というらしく、

季節の山菜や、特製の蕎麦羊かんなど

華やかに並ぶ「こびりセット」1200円と

 

幻の蕎麦の原種といわれる“こそば”を使った手打ちそばと

地元の棚田の米を使った素朴な押し寿司の

大滝セット1200円。

 

知らなかった~~~、こんな所があるなんて。

温泉付きで宿泊もできるそうです♪

4月の再オープン前の準備期間、

忙しい時にご丁重なおもてなし、ありがとうございました。

歩いて一時間という裏の“大滝”までは

雪があって行けなかったけれど

今度は是非、大滝に行ってから、お蕎麦と温泉を楽しませていただきたい。

 

さてさて、この後は

もう一軒、蕎麦の美味しいところを案内してくださるという

至れり尽くせりの企画です。

 

「近道が土砂崩れで通れないので、遠回りになってしまします」

 

多少の田舎道では驚かないワタシも

いやはや、凄い道のりでした。

車がやっと一台通れる幅の、窓の下は崖。

両脇にはまだまだ残る雪の壁、みんな息をつめ、

ドライバーの一挙一動を凝視しつつ

しゃべらなくっていいからね、

運転に集中してね、

のオーラ全開で

登ったり下りたり、曲がりくねった道を、車に揺られて40分。

 

ぽつんと崖に立つ、古い建物には

「“温泉”と“蕎麦”深山の里」の看板が。

 

今日はまだ営業前ということで

手作りおかきとお漬物で、ご担当の阿部さんと座談会。

 

完全予約制で出すお蕎麦は、

齢80を超えるおばあちゃんの手打ちだそうな。

マイクロバスが通るには、道路の整備が必要ということで

無事開通したあかつきの女将会は、こちらで。

 

というわけで、あちらこちらの蕗の薹や

ひっそり咲く梅の花、

まだまだ固い蕾を抱く山桜の木。

里の春の気配を堪能させていただき、

奥が深いぞ、妙高!

 

これからの春の楽しみを頂いた一日・デ・アール。

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